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オレンジと太陽のmatsuのレビュー・感想・評価

オレンジと太陽(2010年製作の映画)
4.0
ケン・ローチ監督のご子息のジム・ローチ監督作品!!

父親同様に社会問題にメスを入れた良作映画でした!!

1970年くらいまであったイギリス国家主導での幼い子供たちだけのオーストラリアへの移民問題を描いた実話映画。

社会福祉士のマーガレット・ハンフリーズ(演:エミリー・ワトソン)は、孤児になったわけでも離婚したわけでもないのに孤児院に入れられ幼少期にオーストラリアに連れていかれた人々(家族を奪われて人生を狂わされた被害者)の存在を知る。※総計13万人にものぼる。

彼ら一人一人がどこの出身か、親は誰なのか(生きているのか)について大々的に調査する。

詳しく調べると、慈善団体や教会も大きく関わっていた。

孤児院に入り、子供時代に毎日重労働を課せられた者も多数いた。教会の施設に入り、神父たちから性被害を受けた少年少女も少なからずいた。

信じられない実話です。本当にひどい話です。イギリス国内にとどまればまた違った人生があったかもしれないのに…


被害者の人々が少しでも人生を取り戻せるように、マーガレット・ハンフリーズ氏は懸命に調査した!! 事実が判明する事で都合が悪くなる人たちから執拗な嫌がらせを受けたが、彼女は屈しなかった!!本当に素晴らしい人物でした。
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