Avayette25

きみに読む物語のAvayette25のネタバレレビュー・内容・結末

きみに読む物語(2004年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

普段材木置き場で働く
ノア・カルフーン。
遊園地で見掛けたアリーを
ナンパしようとする。
デートしてと執拗い。
手段等も強引過ぎて気持ち悪い。
言ってくれればどんな男にもなれると
上から目線で。何様笑
友人伝いに無理矢理現れたり。
接触回数を重ね、
まんざらでもないアリーにも辟易。
一緒に映画も観てすぐ好きになると。
恐らくはザイアンス効果や
容姿に靡いているだけで浅い。

ノア道路に横になるのもまず汚いが、
それに同意してアリーも横になると。
車にも迷惑なのに笑い出す。面白いと。
捻れた幼稚な?性格が結局似ているから
惹かれ合ったのかもしれない。

それでも基本2人は正反対。
食い違っていた。毎日言い争い。
愛し合う事は共通していた様子。

厳しいアリーの両親の
性格を知っていながら、
深夜共に出ていくのは考えが甘い。
まあでも17歳だから
押さえる所押さえられず
雰囲気に流されるのはまあ仕方ないかも..?
後先考えず 無鉄砲に。

アリーの両親に叱られる。
どうせひと夏の恋よと囃され疎遠に。

ノアはその後軍隊へ。
アリーは従軍看護師に。

○ロン・ハモンド
アリーが治療していた男。
宣言通り、
怪我を治しアリーの元に再び現れた。
自慢が多く自意識過剰気味だが
意外に割と誠実な様子。
(女たらしぽく普通に裏がありそうだが笑)

〇マーサ娼
戦争で夫を失った未亡人。
ノアにとっては、
アリーが居ない生活における
気休め程度の存在。

この物語を
読み聞かせるデューク(ノア)。
「読んでやるとたまに思い出す」
「神の力は科学の限界を超える」

ノアはアリーに
1年間毎日手紙を書いていたが
アリーの母に回収されていた。
母親の気持ちも分かる。
ある朝目が覚めて
別の人生を歩めばよかったと
後悔してほしくないと。

母も同じような経験をしていた。
今がどんなに幸せな暮らしかと思うと。
(それが本当に心から言っているのかは
分からないが。その言葉をも持ってして
自分を納得させようとしている
可能性もあるが。)

母親も本当は未だに
色々思うのだろうなと。
どちらが本当の意味で幸せだったのかと。
それは分からない事だが。

母の嘗ての恋人を
母とアリー二人で見に行くシーンが印象的。

回収された手紙は大切に残されていた。
「正しい選択をしてね。」

「勿論喧嘩も沢山する。
でも君と居られるなら努力する。」
臭いセリフのようだが響く。
君がどう生きたいかだ。
対してアリーはそれでも、
私は帰ると。
切ない。
恐らくアリーも引くに引けず。性格上。

ロンが
(少なからずこれまで接している印象的に)
悪い男ではなさそうな事が
悩みを助長する。

アリーはロンの元へ戻ったが、
割とすぐにノアの所に帰ってきたのは
構成的には惜しいか。
映画的には物足りず、
もうひとひねり欲しかった。

展開は割と読め、
また序盤から観る気を失くすくらい
感情移入出来なかったが、
徐々に取り戻していって
結果そんなに悪くはなかった。

引き離されそうになった
アリーとノアが再び結ばれ
後悔が無いような人生を送れたようで
良かった。
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