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ニーベルンゲン/ジークフリートの324のレビュー・感想・評価

4.3
魂の伝説浪漫譚と宮廷痴話喧嘩。道中に装備を揃えていく英雄譚の王道にワクワクが走る。強い女ブリュンヒルデを王妃に迎えるための3本勝負を透明化でサポートするあたりまでは牧歌的な幻想譚としてほのぼの観ていられるが、宮中でのやりとりに移ってからは陰険とした人同士の醜い争いとして既視感が強い。セット美術が神掛かっている。神々しい人工物然とした城、大樹、白馬、ライムの葉、火焔ドラゴン、魔法の冠、地下の財宝、石化。悪夢の抽象表現、均整のとれた城内の画、王の妹クリームヒルドのロングおさげ、分からせられるブリュンヒルデ。
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