港の日本娘のnagashingのレビュー・感想・評価

ドリーに次ぐドリー。同一、あるいは類似した事物やイメージやを執拗に反復することで生まれる謎の強迫感がメロドラマをガリガリと駆動。 ロングショット→フルショット→バストショットの荒ぶるポン寄りは初期の手塚治虫のコマ割りを彷彿。声量を字幕の文字の大小で表現するのも漫画のフキダシっぽい表現。効果的（？）なディゾルブによる儚さにグッとくるも、「永遠の処女」こと及川道子のまゆ毛がちょくちょくおれの脳内にイモトアヤコを召喚してきていささか集中を欠いた。