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女は二度生まれるの3104のレビュー・感想・評価

女は二度生まれる(1961年製作の映画)
3.7
大映×川島雄三×若尾文子の3作の劈頭を飾る一本。
好きな映画会社で好きな監督が撮って好きな女優が出ているのに、ずっと観る機会を逸していたがようやく。

色とりどりの衣装を纏う小えん/友子の周りを幾人もの男が流れ、移ろい、そして去っていく。川島雄三作品にしばしば見られる「流れる/移ろう/去る/(逃げる)」のショーケース。軽やかに描かれるも初めから終わりまで隠しきれぬ物悲しさが漂う。

次作『雁の寺』次々作『しとやかな獣』でそれぞれ有効に機能した高見国一と山岡久乃というカードをすでにここで切っていたのね(特に山岡久乃はいかにも山岡久乃。『しとやかな~』の主役は伊藤雄之助でもあややでもなく、絶対に彼女だ)。
山茶花究とフランキー堺という両喜劇人の使い方の巧みさ。そして何より「61、2年型あやや」のフェイスラインの美しさといったら。

ちなみに帰宅後、家の棚から今作のDVDを発見。いつ買ったんだ・・。
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