ゴン吉

不死身の保安官のゴン吉のレビュー・感想・評価

不死身の保安官(1959年製作の映画)
4.2
英国からアメリカ西部に銃を売りに来た英国人をコミカルに描いた西部劇。 
ケネス・モアが主演、ジェーン・マンスフィールドがヒロインを演じる。 

ロンドンで武器製造販売会社を営むジョナサン(ケネス・モア)は、治安の悪いアメリカ西部に銃の需要があると考え、自ら西部に銃を売りにやって来る。
荒野を馬車で移動中に先住民に襲われて絶体絶命かと思われたが、話し合いで解決してしまう。
町に到着したジョナサンは女性支配人・ケイト(ジェーン・マンスフィールド)が経営するホテルに宿泊する。
その町には保安官がおらず、近くのS牧場とT牧場が抗争を繰り広げていた。
ジョナサンはバーで飲んだはずみで市長から保安官に任命されてしまう。
果たして先住民や二大牧場が抗争中の田舎町で保安官に就任したジョナサンの運命は如何に?  

ジョナサンが、ワンコと組んでポーカーで勝ったり、怖いもの知らずで先住民と交渉したり、さらには二大勢力のガンマンたちとユーモアいっぱいにヒューマンドラマを繰り広げて笑いを誘います。
もちろん西部劇ならではの銃撃戦や先住民との闘いも楽しめます。
本作の最大の見どころは、ヒロインのケイトを演じるジェーン・マンスフィールドの魅力で、彼女はステージ衣装を着て歌ったり、ドレスの上からガンベルトをして銃を撃ったり大活躍。彼女との恋の行方もドキドキです。
銃は人を撃つものでなく猟に使うものだとする英国人ならではの考え方も良きですね。
抗争を続けていた人々が、常識を覆して国や民族を超えて仲良く暮らすようになるのが素晴らしい。
まさに世界は一家、人類みな兄弟でホッコリです。
Connie Francisが歌う渓谷にこだまする主題歌”愛の渓谷の歌(in the valley of love)”も素敵で心に響きます♪ 
沢山の愛と笑いに満ちた異色の西部劇です。 
「先住民よ」
「心配ない 親類だ」 

2023.3 NHK BSP で鑑賞(字幕:杉本あり)
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