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散り行く花のMTMYのレビュー・感想・評価

散り行く花(1919年製作の映画)
5.0
『東への道』に引き続きグリフィス監督作品鑑賞2作目。同じくサイレント映画の良さが詰まってる。
『東への道』でリリアン・ギッシュとリチャード・バーセルメスのタッグに惚れたけど、この作品でも全く裏切られない。バーセルメス演ずるのは西洋に渡った中国人。それらしいキリッと細い眼差しが良い。当時のオリエンタリズムを感じる場面もちらほら。リリアン・ギッシュの幸薄少女役はもう私の中で勝手に定着してきつつあるけど、彼女の可憐で清楚で儚い素振りや動作は、ほんとに美しいと思う。

特にこの作品では、彼女が無理やり微笑むために指で口角を持ち上げるシーンがとても印象的で大好き。
思わず胸が痛む。

DVDを再生したら最初に淀川さんの解説が入るんですね。知らなくて、とりあえず聴いてたらネタバレまでお話されてしまって、でも冒頭にこの特典映像を入れるってことは、そういうことなのか、と言い聞かせたんだけど、…あれは最後に聴いてもよかったな。

グリフィス監督作品やリリアン・ギッシュ、リチャード・バーセルメスの作品はまたいろいろ観たい。
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