こーべい

あげまんのこーべいのレビュー・感想・評価

あげまん(1990年製作の映画)
4.3
バブル時代を語る時、ジュリアナや平野ノラのネタみたいな極端なところだけ強調されがちだけど、『マルサの女』やこの映画観るほうがよっぽどリアルなバブルの空気を感じることができると思う。

自分はまだ小学生だったけど、大人の集まりやメディアを通して目に映る大人の世界はまさにこんなノリに染まっていたと記憶している。(もちろん周りにこんな大物がいた訳ではないけど、ノリがこんなだった。)
銀行の支店長なんて大名みたいに偉かったんだな〜と。

それにしても伊丹十三の映画はハズレがない。テンポもいいし、夢のシーンを映像化したり、社会派映画だけどお勉強臭くならない仕掛けがいっぱい。

宮本信子このとき44歳くらい?めちゃくちゃ色気があります。