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華麗なる賭けのShinMakitaのレビュー・感想・評価

華麗なる賭け(1968年製作の映画)
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*ノーマン・ジュイソン死去…過去レビュー再録





ボストン…不動産業で財を成した富豪で、スポーツ万能・頭脳明晰、そして洗練された身のこなし。まさに完璧を絵に描いたような男トーマス・クラウン。しかし裏の顔は天才犯罪者だった。自分の手は汚さず、全く面識のない5人の男たちを集めて白昼堂々スマートに銀行を襲撃させ、266万ドルもの大金を強奪することに成功したばかりだ。事件を受けて、ボストン市警は大々的な捜査網を敷くが、手がかり1つ得られない。被害に遭った銀行は保険会社から全額補償を受け、誰も傷つかなかったことで事件は世間から忘れかかるが、大損を被った保険会社は業界イチの美女探偵ビッキー・アンダーソンを投入することに。彼女は犯人が現金を海外口座に預けたのではと考え、銀行関係者で事件後海外渡航をした人間を洗い出す。その過程で、むかし銀行に勤務していた実業家クラウンに目をつけるのだが…


「華麗なる賭け」


野性味がなく、都会的でオシャレなマックイーンに初見時は幻滅しましたが、後に「夜の大捜査線」を観て時代を先取りした撮影スタイルを楽しんでから本作を見返すと、編集のスピード感やマルチ画面演出のスタイリッシュさなど、実に魅力のある映画だと判りました。監督ジュイソン&編集ハル・アシュビーのセンスの良さですよね。なんだかんだ言ってマックイーンはカッコ良いし、フェイ・ダナウェイの若干ロリータ寄りの衣装もかわいいし、見たメだけでも楽しめる作品。
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