おじぇに

四十八歳の抵抗のおじぇにのレビュー・感想・評価

四十八歳の抵抗(1956年製作の映画)
3.8
あややがかわいいー!
冒頭から川口浩との局部アップキス。
なんつーか素敵。

こんなキス撮れる監督いるの?と
興奮した。エロくてロマンチック。
吉村公三郎てやっぱ好き。

しかし、二人は主人公山村聰(妻は杉村さん)の娘とその年下彼氏役。

初老のリーマンが、消え行く若さの灯火に船越英二扮する悪魔的な存在の若者のナビで抗おうとするお話(女性とのふれあいを意味するようです)。


ある日書店でゲーテの『ファウスト』を購入する主人公。
学問は全部納めたけどなんか虚しい…そんな内容が自分の現状とリンク。
そんなおり、小説の中のメフィストの様な男が現れる。

船越のエスコートで盛り場を楽しむうちに雪村いづみと元部下のバーで出会い、可憐な様子にメロメロになっていく。

山村聰、めちゃめちゃ惚れてる感じの触れ方と表情で、凄く恋してはしゃいでる感じが伝わった。
好きな人に嫌われたくないような、いじらしい恋する中年ぶり。
ちょっとキモいけど、応援したくなる。


それだけに、思わせ振りな小娘が温泉宿にノコノコついてきて、お小遣いまでせしめた挙げ句にあの仕打ち…山村聰が心から気の毒になってしまった…マジ泣きしてるようだった。


いい娘なんだけど、まじでああいう女は男を精神的に殺すよな…おかげで目が覚めたようではありましたが。


長い。でも面白かった~
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