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群衆の中の太陽のseapony3000のレビュー・感想・評価

群衆の中の太陽(1959年製作の映画)
4.0
城南大学ラグビー部のイケメン四人組がルリ子を取り合ってすったもんだするラブコメかと思いきや、社会人になってからのそれぞれの苦悩がメイン。あんな爽やかで屈託のない笑顔の素敵な小高さんは失踪後ヤク中。労咳のため実家の分校で田舎教師の沢本さん。ロケット開発の葉山良二は金銭面でルリ子との結婚を破棄。義憤背負うアキラはジャーナリストなのに血の気濃くて暴力沙汰。ルリ子を取り合っていた頃の楽しさはもう帰ってこない。こんなビターな青春パート2なのに、隙あらば踊ったり歌ったりのシーンをグイグイ挟んでくる梅監督。禁断症状出る度にすこーし寄り目になる小高さん、梅次監督のこだわりの演出か。ラグビー部OBだった安倍ちゃんが社会人の先輩として最後まで出ずっぱり。このごろは清水まゆみさんのインスタみるとすぐその作品がみたくなってしまう。日本は狭すぎるからブラジルへ。心も広くするつもり。とイイこと言って乗った船はめきしこ丸。乗客はアキラひとりしかいないのか。
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