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チャップリンのスケートのadeamのレビュー・感想・評価

チャップリンのスケート(1916年製作の映画)
2.5
後の長編へと繋がるストーリー性やドタバタだけに頼らないギャグのバリエーションを確立していったミューチュアル社時代のチャップリンの監督兼主演作。
タイトルにあるスケートリンクが登場するまでに10分を要するのですが、その序盤のレストランでチャーリーがウェイターを務める場面はクローズアップをうまく使ったり、扉やお盆など小道具も見事に使いこなす見どころの多い導入となっています。
キーストン社時代の作品と比べると引きの画が占める割合が格段に減っており、わずか2年の間に映像から映画へと進歩していることがよく分かります。
中盤のローラースケートではさすがの芸達者ぶりを披露してくれますし、その後には序盤の登場人物の行動をしっかり回収までしています。
屋外に飛び出る開放感あふれる痛快なラストも良かったです。
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