BS松竹東急の『土曜ゴールデンシアター』で鑑賞。
シェーファー夫人（Anne-Marie Pisani）に欲情してから、「女性の床屋と結婚すること」を夢と目標にして生きてきたアントワーヌ（Jean Rochefort）。彼と件の妻マチルド（Anna Galiena）との胸焼けするほど甘い夫婦生活の、始まりから終わりまでを寓話的に描く。
こちらとは全く理屈が異なる世界を覗き見てしまったような気分。「何じゃ、こりゃ？ 何してるんだ？」と思っているうちに始まり、唐突に終わる。良くも悪くも幼い頃（Henry Hocking）のまま大人になった男が見つけて築いた楽園の物語、か？ 中東風の音楽に乗せたアントワーヌの我流ダンスが滑稽で哀しい。
