さりさり

星になった少年 Shining Boy & Little Randyのさりさりのレビュー・感想・評価

3.1
ちょっと変わった動物モノが観たくて探してたら、おぉー、あった、あった!
まだ少年時代の柳楽優弥くん主演のゾウ映画!
見つけたぞう! 笑
タイトルからしてお涙頂戴っぽいかなと思ったんだけど、実話ベースだというし、それならと思って観てみた。
(実話モノは好き)

やっぱり柳楽くんは上手い。
若いながらも目力がすごい。
自然な演技は好感が持てる。
名前は存じ上げないが、お姉ちゃん役の女優さんも良かった。
美少女時代の蒼井優がいきなり出て来て、テンション上がる。
めっちゃ天使。
倍賞美津子の祖母役も味があって良かった。

ただなぁ、両親役の高橋克実と常盤貴子が「何だかなぁ…」と思った。
高橋克実はバラエティーのイメージが強くて役柄にハマりきれてなかったし、常盤貴子も “何をやっても常盤貴子” だった。

全体的にサラッと話が進みすぎて、サラッと終わった感じ。
中学時代のイジメシーンや、タイでの象使い修行シーンなど、もっと深く掘り下げた丁寧なものが観たかったな。
やっぱりこの実話は、2時間の映画じゃ描き切れないのだろう。
ドラマで何話かに分けて、じっくり観てみたいものだと思った。

終盤の盛り上がりシーン。
音楽がチト耳障り。
これは泣かせの演出か?
音楽で盛り上げるのはやめて欲しい。
逆に全然泣けない。
音楽は誰? と思ったらエンドロールで坂本龍一とわかる。
教授、ちょっと力入れすぎ。

ゾウさんの目は優しかった。
でもちょっと寂しそうだったな。
タイの山奥で親子でずっと暮らしていたかったろうに。
象と触れ合いたいとは思うけど、親子象を引き離してまで象使いをする意味があるのだろうか。
象使いの映画を観ておきながらこんなこと言うのは何だけど、象が気の毒に感じてしまったな。
さりさり

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