こぼちゃん

3時10分、決断のときのこぼちゃんのレビュー・感想・評価

3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)
4.2
監督 ジェームズ・マンゴールド、脚本 ハルステッド・ウェルズ、マイケル・ブラント、デレク・ハース、原作 エルモア・レナード。西部の悪名高い無法者と、刑務所行きの汽車まで護送しようとする牧場主の話。

1953年3月に発表されたエルモア・レナードの短編小説を映画化した1957年に公開された『決断の3時10分』のリメイク。

南北戦争で片足が若干、不自由なダン(クリスチャン・ベール)は、家族の為に退役後、牧場を経営し子供たちと牛の世話をしていた。立ち退きをさせ鉄道を敷きたい鉄道会社の経営陣は、水源を止めたり暴力を振るったり、ダンに嫌がらせをしていた。

強盗団の頭、ベン(ラッセル・クロウ)は、残虐性と寛容さ、正確な射撃の腕前と深い教養という相反する要素を併せ持つ魅力を持ち、チャーリー(ベン・フォスター)ほか、部下に慕われていた。鉄道会社の重役は賞金を出し、保安官が逮捕、随行者を募りユマ駅へ、護送することになる。

嫌がらせをされても立ち退かないダンには、ある理由があった。No.2のチャーリーのボスを決して裏切らず護る思いは、男と男の友情を感じる。ベンも、部下から信頼される魅力があったのでしょう。

鉄道を通し一儲けする為なら、先住民を殺したり移民をこき使う、邪魔する者は排除するのは、決して正義ではない。一言で、正義と悪者を語れない、西部開拓時代。

銃の腕前もさることながら、フォークでも無双するベンは格好いい。ある場面で、ベンが口笛を吹き馬を呼びますが、元歌手のバーテンダーとの約束を果たそうとしているのかなと思いました。
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