このレビューはネタバレを含みます
内田けんじ監督デビュー作と聞いて
まさか監督本人が出演してるとは思わなかった
(しかも本名)
監督本人が出てる映画って
なんやかんや監督の演技が一番映画に馴染んでる気がする
ジョン・ファブローとかチャップリンとか
自主製作ということは
役者さんはみんな素人さんなんだろうか
みなさんお上手(ちょっと劇的ではあるけれども)
サングラスおじさんの一人語りは秀逸
大人二人が公園でぐだぐだだべるシーンがよい(セトウツミみたいな)
なんやかんやこんなのが面白いよね
要所要所の細かいシーンがツボでツボで
彼女とのツーショット写真かと思いきや
となりからけんじひょっこり出てくるとか
けんじ半裸で出てくるとか
けんじ勘当されてるとか
2転3転するストーリーだけじゃなくて
物語をすすめる上で必要だけど些細な行動にちきんとこだわりというか遊び心があって
そしてちゃんと辻褄が合っていくんだから
凄い構成力だと思う
校歌の出だしだけで学校探すとか
よく思い付くなあ
全編通して音楽いいなあと思ってたら
手作りなんですね、納得
音楽に凝ってる映画好きです
期待通りのどんでん返しだったけど
オチ自体はあんまり好みじゃなかった
ただこれは最後怒りの形相で飛び出すシーンを撮りたかったのかなと邪推したり