あかぽこ

僕の村は戦場だったのあかぽこのレビュー・感想・評価

僕の村は戦場だった(1962年製作の映画)
4.3
中古で円盤発見し購入。

30年ぶり位に再鑑賞。

『惑星ソラリス』のタルコフスキー監督の二作目にして初の長編作。


戦争によって家族を失ったドイツに対し 業火の如き憎しみに身を焦がす程の復讐に燃え、自らを少年諜報員として熾烈な戦場に身をく主人公の少年イワンの過酷な現実と、時折挟む 戦争前の幸福で平和だった家族との日々を詩情豊かに描いた美しい回想シーンとの対比。

戦闘シーンは殆んど無く、戦火の合間の語らいや静寂を丁寧に描写。

それを対として 二度と戻る事の無い幸せだった過去を強調する演出に、戦争の悲惨さと悲劇、人々が争うことの虚しさが浮かびあがってくる様に感じる 静と動を強調する作風。


…ラスト、イワンの睨み付ける写真が印象的である反面、少女と浜辺を走る姿は、脳ミソユルユルな自分ではなんとも筆舌しがたい気持ちになった~…(-.-)
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