本作は、大学生が寄付を募りお金を集め、カンボジアに学校を建てた実話を基に作られた映画。
学生時代に、『マジでガチなボランティア』っていう何だかよくわからないけど惹かれるタイトルを大学の書店で見つけて読んだ文庫本。結構面白くて感動もして、心揺さぶられたっけ。(チャラかったけど)
これが原作となって作られたこの映画は、原作に忠実……というわけではなくフィクションも多いけれど、ドキュメンタリータッチなところにこだわりが感じられ、カンボジアの悲惨な出来事について話を聞くシーンは思わず胸が痛くなった。
学生時代、原作にあんなにぐっときてたくせに、いつの間にか忘れてしまって、私にも学生時代にもっとできることがあったんじゃないかと考えたり、それでもやっぱり私は諦めてしまっていただろうなと自分のふがいなさに情けなく思ったり。。。
原作はだいぶチャラい印象だったけど、映画は向井理さん演じる主人公の甲太にチャラさはなくて、普通の、等身大の大学生が描かれていて、より一般の人に共感を得られるような作りにしている印象を受けた。
そして、
『ぼくたちは世界を変えることはできない。But 〜』
このタイトルにした意味を考えさせられる作品だった。