み

菊次郎の夏のみのレビュー・感想・評価

菊次郎の夏(1999年製作の映画)
4.1
自分の「夏映画」ベスト1になった。
どうしようもなくどうしようもない人間で、傍若無人で、理不尽なことばっかり言ってる菊次郎の垣間見える優しさが切ない。出てくる人全員、人間味に溢れている。どこも美化せずにまあ人生こんなもんだよねって思わせてくれる、そんな映画が好き。海辺に立つ菊次郎と正男の後ろ姿のショットと、バックで流れる久石譲のsummerに泣かされた。北野武、あれだけのバイオレンス映画を撮っておきながら、こんな作品も手掛けれちゃうのずるい。
正男が菊次郎と夏を過ごしたことで、振り返った時にあの夏は楽しかったって思えると良いな。菊次郎だよバカヤロー。
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