災害系パニック映画の雛形を作った大ヒット作。
転覆した豪華客船内での人間模様と決死の脱出が群像劇として描かれる中でも、オスカーを勝ち取ったばかりのジーン・ハックマンが牧師でありながらタフガイというユニークな役柄で存在感を発揮しています。
後半で脱落者が出た時のドラマを盛り上げるために前半でキャラクターの掘り下げが必要なのは分かるのですが、そこに尺をかけすぎている気はしました。
CGがない時代にセットを使って撮影されたスペクタクルはリアルな迫力があって賞賛に値するとは思いますが、起こるイベントが地味なのは否めませんでした。
