MASAYA

スター・ウォーズ/ジェダイの帰還 特別篇のMASAYAのレビュー・感想・評価

4.1
結論から言うと、オリジナルを比べたときの改編点としては3作の中で本作が一番いただけないです。
※通常のレビューを読みたい方は下のタグからマーク数が多い方のエピソードⅥに飛んでください

ちなみに特別篇までが『ジェダイの復讐』で、2004年のDVDからが『ジェダイの"帰還"』と捉えているのですが、、、

実は先日由々しき出来事がありました。

現在唯一〈劇場初公開版〉と〈特別篇〉が収録されているリミテッド・エディションの特別篇を観たらラストのアナキンの霊体の顔が
セバスチャン・ショウからヘイデン・クリステンセンの顔にすげ替えられてるではありませんか!!!

2004年のDVD化に際してダース・ベイダーがダークサイドから帰還し、ジェダイに戻ったことを示すための本来あるべきタイトルに訂正され、新3部作との整合性をとるために顔のすげ替えが行われたのはまあ納得です。

けれども特別篇の公開は1997年です。その頃はまだセバスチャン・ショウだった訳ですよ。
つまり何が言いたいかというと、リミテッド・エディションに収録されている特別篇は"劇場公開版の特別篇"ではないということです。
要するに本来の特別篇を観るにはもうVHSかレーザーディスクしか手段が残されていないわけです。

さあ、ここからは変更点について言及していきたいと思います。

とりあえず有名なのはサルラックの触手が増えたとか、第2デス・スター爆破時に炎の輪が追加されたとかですよね。
まあ、CGが白々しいのでもちろん好きではありませんが、大したことはありません。

ではどこが許せないかというと、

・ジャバの宮殿でのバンドのシーンです。まず曲目も「ラプティ・ネック」から「ジェダイ・ロック」変更されたのが気に入りません。
特に勝手に真ん中に出てくるCGのサイ・スヌートルズがめちゃくちゃウザいです。せっかく周りのキャラクターが手作り感溢れる衣装で、スター・ウォーズの世界観が体現されているというのに、見事にぶち壊してくれちゃってます。
スコア-0.2

・2つ目は最後のフィナーレのシーンです。
オリジナルではダース・ベイダーの火葬後、イウォークの集落で勝利を祝う花火が上がり、「Ewok Celeblation: Yub Nub」が流れ、ほのぼのとした空気のなか最高の形で幕を閉じます。
けれども特別篇以降は火葬後、銀河大戦の集結と反乱軍の勝利をクラウド・シティ、モス・アイズリー、インペリアル・シティで祝われるシーンが挿入され、その上BGMも「Victory Celebration」に変更になりました。
これは最悪です。映画において終わり方は非常に重要であることは言うまでもないのに、変更した挙げ句、より悪くなるなんて最低だと思います。
スコア-0.3

トータル-0.5ということで、4.6→4.1という結果になりました。

スペシャル・エディション3作のオリジナルとのスコア変動を見てみると
Ⅳが-0.3
Ⅴが-0.2
Ⅵが-0.5
こんな感じで、Ⅵが最も変動幅が大きいです。

~おまけ~
劇場初公開版が収録されているリミテッド・エディションが貴重なのと同様に、サントラも元の曲が収録されているものは少なくレアです。
悔しいので今度『イウォーク・セレブレーション』の入ってるサントラを探そうと思います。
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