マーヴィン・ルロイ監督が手掛けたミュージカル作品(というよりレビュー映画)。
時の振付家バスビー・バークレーによる振付は毎回圧巻。今回も巨大セットや小道具を駆使したマスダンスがとにかく凄いことは言うまでもないのですが、冒頭の硬貨を使ったダンス(まだ売れっ子になる前のジンジャー・ロジャースが登場)の衣装がツッコミどころ満載で、なんだか今観ると笑ってしまいました(笑)。なぜかアキラ100%ばりに股間に巨大皿を当てた独特の衣装、今の時代なら絶対にないセンスなのでかなりのインパクトでした...。
あらすじは投資家と女性ダンサーとのありきたりな恋愛を描いていてそこまで特筆すべきポイントは無いのですが、後半の10分以上に渡るレビュー・シーンがとにかく見応えたっぷり。
明るく描かれていたはずなのに、後半になると復員兵のシーンが挟まれるのも大恐慌の時代の映画ならではの演出で見応えがありました。
それにしてもディック・パウエルの大きなお口は印象的すぎる!(笑)