Jimmy

マイエルリンクからサラエヴォへのJimmyのレビュー・感想・評価

3.2
マックス・オフュルス監督の初期作🎥
後年の作品に見られるような流麗なカメラワークは殆ど見られず、淡々と大公と身分違う女性の悲恋を描きつつ、平和と自由を願う映画。

冒頭、「史実ではなく、資料に基づいて作った映画である」とのテロップ。
オーストリア・ハンガリー帝国の皇位後継者のフランツ大公は、正しいと思った正論を口にするが、陛下から「国じゅうの駐屯地を見て回ること」を指示される。アチコチの風景がオーバーラップする映像で、大公の各地往訪が描かれる。
モラヴィアで大公と対面する女性がやたら明るい照明で映えた存在感。(この場面以外は、全編にわたって暗めの映像…)
このチェコ人女性ゾフィが大公と対面するが、フランツ大公が時間を気にした失礼な態度を取ったので、ゾフィも言葉を打ち切る。これも失礼なようだが、すぐフランツ大公に呼ばれたゾフィ嬢は、フランツ大公から謝罪される。ここから2人の交際が始まる。
オーストリア・ハンガリー帝国の大公はチェコ人女性とは結婚できない伝統だったが、二人は「貴賤結婚」するのだった。そして………愛を貫く2人の姿が描かれていく。

衝撃的なラストが強烈なるインパクト与える映画😱

身分違いの恋愛を描いた映画であり、その後の第一次世界大戦・第二次世界大戦などへも連なるエピローグで、平和と自由を願うマックス・オフュルス監督作品。
Jimmy

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