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陽のあたる場所のnのレビュー・感想・評価

陽のあたる場所(1951年製作の映画)
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資本主義にのまれ犯罪を起こす青年の話。
なんというか、自動的にあるいは決定論的に主人公の意志が殺人の方に向かっていく感じが興味深い。
本人にとって他の選択肢が浮かんでないっていうか。でも(普通は人殺さない人が)人殺すってこういうことなのかもしれないとも思うんだよな(だから無邪気に主人公を「クズ」として断罪してるほど注意した方がいいとも思ったりする。)
そしてかなりハッキリした陰影を活かした撮影がセクシー。
以上のこともあってこれはノワールだな。あんまり言及されてないが。

石原慎太郎とか三島みを感じないでもない。

序盤のクリフト&テイラーのダンスシーンは『ファントム・スレッド』のニューイヤーパーティーのダンスシーンの元ネタかも。


『ゼロヴィル』をこれから読みたいと思う。
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