YYamada

天使にラブ・ソングを…のYYamadaのレビュー・感想・評価

天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)
4.0
【音楽映画のススメ】
~ 音楽と映像の素晴らしき
   コラボレーション

◆作品名: 天使にラブ・ソングを… (1992)
・作品のジャンル : コメディ
・楽曲のジャンル : ゴスペル

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・ネバダ州リノで働くクラブ歌手デロリスは、自身の愛人であるマフィアのヴィンスが裏切り者を殺害する場面を目撃し、命を狙われる身となってしまう。警察に保護され、新米尼僧として修道院に身を隠すことになった彼女は、高圧的な態度の修道院長のもと、規律に縛られた生活に耐える日々を送る。
・そんなある日、聖歌隊のリーダーに任命されたデロリスは、歌手としての本領を発揮して冴えない聖歌隊を鍛え上げ、ロックやソウルを取り入れたパフォーマンスで街中の注目を集めるようになるが…。

〈見処〉
①神様はいつだって、
 迷える女性の味方です——
・『天使にラブ・ソングを…』(原題: Sister Act)は、1992年に製作されたコメディ映画。
・殺人事件の現場を目撃したしがないクラブ歌手が、かくまわれた修道院で巻き起こす騒動を描いたコメディー。アメリカでは6か月を記録する大ヒットロングランとなり、主演のウーピー・ゴールドバーグは、『カラーパープル』(1986)、アカデミー助演女優賞に輝く『ゴースト/ニューヨークの幻』(1990)に続く、3つ目の出世作として、人気を不動のものにした。
・なお、キャスティング時には、吹き替えを想定されていた、主演のウーピー・ゴールドバーグは、本作出演を機にボイストレーニング訓練を受け、自ら歌唱を行っている。
・共演は、修道院長役にマギー・スミス、
マフィアのボス役にハーヴェイ・カイテル。監督は『スリーメン&リトルレディ』のエミール・アルドリーノが務めている。
・現在でも、根強い人気を誇る本作。2017年には、公開25周年を記念し、アメリカABCのテレビ番組でウーピー・ゴールドバーグはじめとした聖キャサリン修道院メンバーが終結。「I will follow him」を披露
https://youtu.be/WhORBvc6rec
・また、2021年には、ディズニーがシリーズ第3作の製作を発表。ウーピー・ゴールドバーグと年若いシスター・メアリーを演じたウェンディ・マッケナの復帰が予定されている。

②結び…本作の見処は?
◎:『ピッチ・パーフェクト』をはじめとする近年の音楽系サクセス映画の基礎を作った画期的な作品。『ミッドナイト・ラン』を彷彿とさせるコメディ・テイストの作風は、万人から長く愛される要因のひとつ。
◎: 往年のモータウン・ミュージックをゴスペル超に編曲した楽曲の数々により、日本でもゴスペルの認知度が上がったのは間違いない。いつ耳にしてもテンションがあがる。
○: 原題「Sister Act」=「修道女の演目」を『天使にラブ・ソングを…』とした、日本の配給会社の邦題にネーミング・センスを感じる。(ラブソングは登場していないが…。)
YYamada

YYamada