とぅん

天使にラブ・ソングを…のとぅんのネタバレレビュー・内容・結末

天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

言わずとしれた90年代の超名作。

大物ギャングの愛人で売れない歌手のデロリスが、愛人が手下を処刑するところを見ちゃったばかりに命を狙われ、刑事の計らいもあって修道院に匿われることになる。
全然馴染めないし院長にも目をつけられたデロリスだったが、下手くそな聖歌隊の指導を任されてから、デロリスはどんどん修道院に溶け込んでいく。

聖歌隊がダンスも取り入れて面白くなってくる歌唱シーンで中盤を盛り上げて、誘拐されたデロリスを仲間みんなで助けに行って奪還するのを経て、ラストの法王の前での歌唱シーンに昇華するという見事な構成。
無駄が全然なく起承転結しっかりしてて、爽快に終わる素晴らしい脚本だと思う。本当に良いもの観たなぁという気持ちにさせてくれる。

最初は保守的で閉ざしていた院長も、デロリスの型破りな存在感で変わっていくのとか、わかっていても気持ちいいな。
こんなにしっかり終わっているのだから、続編作らなくて良かったのになと思った。
とぅん

とぅん