YAZ

悪魔が夜来るのYAZのレビュー・感想・評価

悪魔が夜来る(1942年製作の映画)
3.9
マルセル・カルネの観る

15世紀フランス
ユーグ男爵の城でアンヌ姫と
騎士ルノーの婚約の宴が。
来客の中には悪魔に魂売った
ジルとドミニクが。二人は
悪魔の命でアンヌとルノーを
誘惑するがの話

豪華絢爛なセットの中で繰り広げ
られる恋愛ファンタジー

前半はややモタモタした感もありフラ
ンス人が好きそうな恋愛論語ったりし
てあまり弾まずもアンヌに近付くジル
で二人の気持ちが動く折り返し地点で
の合図と共にテンション変わり面白く
なった

永遠の愛は死と同しだとアンヌ口説く
ジルの言葉がある意味では現実となる。
現実となる手前で止めるかな~と思って
観てましたけど愛はどんな形でも成就するのがフランス。ハリウッドなら手前で止めてるかな~と思ったりした

愛の為なら何でもする意志強いアンヌ演じたマリー・デアが良かった
魂売った自称妹のドミニク=アルレッティは飄々としていますが男なんか自由自在感良いです。
男優では悪魔のオジサンが映画を盛り上げる影の主役かもしれない

カルネお得意の詩的リアリズムから離れた愛の力を見せた寓話のようです。
確かに力を感じるラスト
制作時期から言われてるヒトラー云々は私は無視させてもらいました

13/220
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