Goach

最高殊勲夫人のGoachのレビュー・感想・評価

最高殊勲夫人(1959年製作の映画)
4.1
「ねぇ!私と結婚してくれない??」
全員肉食系時代!独身が独身を狙いまくる、社内での結婚レース。

ビリー・ワイルダー作品のように、ユーモアに溢れたコミカル作品。1950年代、草食系なんて言葉が似合う人は全くいない、結婚を貪欲に求める時代の物語。

現代のように女性のキャリアが多様ではなかった時代なので、身の回りの「最良物件と結婚する」ことに躍起になっていた当時の価値観が新鮮で面白い。

インターネットもなく、身の丈に合った考えや行動が当たり前にあるので、今みたいに「こじらせてない」性格だし、一喜一憂が激しくて皆パワフルだなぁという印象を持ってしまいます。「なんで私じゃないのよ!きー悔しい!!」と言った具合に、男性でも女性でも竹を割ったようストレートな性分なので、終始痛快でした。

登場人物がやや多くて序盤は中々入り込めなかったけど、登場人物を把握できるにつれて引き込まれ、ゲラゲラ笑える作品でした。

1950年後半の恋愛模様や価値観が知りたい方や、ビリー・ワイルダー作品が好みな方にはオススメです!
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