この作品、親の子供への深い愛が描かれており、警察内部の対応も見応えがありました。
昨今の冤罪事件の多さを見ると、「ほぼ状況証拠が揃ってるんだから、こいつでいいだろう」という安直な警察の体質が考えられる。
そんな中にあっても、関係者にしか分からないキーワードによって、関係者の心情に変化が起こり、その微妙な変化を決して見逃さない、加賀恭一郎がすごい。
もしこの様な事件が実際に起こったとしても、警察があそこまで捜査してくれる事はないだろうし、
労災に関しても、マスコミの第一弾の報道を否定してくれる人も誰もいないと思うので、
あの家族を世間が見る目は変わらないとは思うのですが、
警視庁ではない所轄の一刑事があきらめずに真実を追求する事によって、事件の混沌の真っ只中から、それぞれの関係者の心を平安に導いていく…、という結果に胸を打たれました。
もしドラマ、映画化に続き、第３弾が撮られるなら、恭一郎とあの看護婦さんのロマンスが入ってくるのだろうか？
だとすると、相手の看護婦さんが田中麗奈っていうのが、ちょっと見たくなかったりして…。
原作では何歳位なのか分からないけど、阿部寛に釣り合わせるんだったら、真飛聖さんなんかがいいと思うんだけどな。
