あかぽこ

一人息子のあかぽこのレビュー・感想・評価

一人息子(1936年製作の映画)
4.0
ずっと観たかった昭和9年(!)の小津作品初トーキー映画。

ある意味『東京物語』のプロトタイプ。

お馴染みのアングルとワンカットに、サイレント映画の解りやすさと それに音声が加わり今観てもとても観易い内容。

貧しい母子家庭ながら、一人息子を何とか大学迄行かせた母親。
東京で就職の報を聞き、成功した息子に会いに上京するが、目の当たりにした現実の生活は厳しく、上手く行かない状態に諦めている性根に憤慨するも、心折れそうな息子を叱咤激励し、或出来事によって最後は息子を誇らしく思い帰って行く…。

ザックリ簡単なストーリーだが、シンプルゆえに心優しくなる、浄化される様な作品だった。

…自分の母はまだ存命中なので、この映画を観てから少しでも多く親孝行しとかなきゃな~…と反省してしまいました~…(^_^;
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