タクマ

女優霊のタクマのレビュー・感想・評価

女優霊(1995年製作の映画)
3.8
この映画は呪われている。
「リング」の中田秀夫監督デビュー作品でありJホラーの原点。新人監督の主人公がカメラの映像テストに見知らぬ不気味な女がいる事に気づいた事から周囲では不気味な出来事が起き始め…と言うお話。
久しぶりに見たけどやっぱり恐いですね。何かが写りそうでついつい幽霊を探してしまいそうになるカメラワーク、この時代独特のざらざらした映像の質感、結局恐怖の正体の根本がわからないオチも不気味な余韻を残す上でグッド。他の人達のレビューを見てたらラストは幽霊役が美人過ぎて恐くないって言うのも見かけましたが私はめちゃくちゃ怖かったです「笑」
特に無表情やった幽霊がニヤって笑って邪悪すぎる笑い声を響かせる場面は自分でもこんなベタベタなシーンで自分はなんでこんなにびびってるのかわからない位怖かった。私自身は自分はもうだいぶホラーに耐性がついてきてそんなに怖いと思う奴が少なくなってきたと思ってたけど実際はグロ耐性がついただけで幽霊やヒトコワ系は十分楽しめる奴なのかも知れません笑
ぶっちゃけ映画としてはそんなに長い上映時間ではない中でスローな感じに物語は進むので退屈だと感じる所もあるかもしれませんが観客に怖いと思わせる雰囲気を作ってじわじわと追い詰めた上で最後に最大級の恐怖をぶつけると言うJホラーの教科書の様な作品を一度は見ておく価値があるんじゃないでしょうか?ここの女幽霊が貞子のプロトタイプだとしたら色んな意味で偉大でありグレートな作品ですよ。
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