千年女優

キング・コングの千年女優のレビュー・感想・評価

キング・コング(2005年製作の映画)
4.0
ニューヨークでスターを夢見る女優で、大恐慌の余波で失職したところを未開の地「髑髏島」撮影での一発逆転を狙う映画監督カール・デナムに誘われて脚本家ジャック・ドリスコルと共に旅立ったアン・ダロウ。外界から閉ざされて独自の生態系を育む島に訪れた彼女らの巨大猿キング・コングを巡る冒険を描いたファンタジー怪獣映画です。

『ロード・オブ・ザ・リング』三部作を成功させてアカデミー賞では史上最多の11冠を獲得したピーター・ジャクソンが、かねてよりの念願であった大恐慌時代の怪獣映画の金字塔『キング・コング』をリメイクした2005年公開の作品で、流石の視覚効果で高い評価を獲得すると話題性も相まって全世界で五億ドル超の興行収入を記録しました。

おおまかなプロットは100分の原作と同じながらジャクソンの「作りたい」病によって三時間超えと特に序盤は冗長な印象を受けるところはあります。それでもいざことが始まってしまえば指輪物語で自らがネクスト・レベルへと至らせた特殊映像で大迫力の異世界空間に誘って、未知ながら実在感のあるコングの活躍に心踊らされる一作です。
千年女優

千年女優