けんけん3号

銀河鉄道999のけんけん3号のレビュー・感想・評価

銀河鉄道999(1979年製作の映画)
3.7
WOWOWの松本零士追悼企画で放送され、懐かしくなり何十年振りに鑑賞。自分は宇宙戦艦ヤマトよりも、断然銀河鉄道999派だったので嬉しい企画だ。映画の内容はテレビの総集編だが、当時一番驚いたのは鉄郎の顔が違ったこと。個人的にはカッコ良くなったなぁと思ってたよ。鉄郎の顔が違うから新作で、テレビ版に比べて画がキレイだなぁって、子供ながらに思ってた。顔が違うのに映画は大ヒットしたんだから凄い。テレビ版はなかなか話が進まなかったが、劇場版はだいぶ駆け足の展開。テレビ版は各惑星での人間ドラマで、じれったいくらい話の進行が遅かった印象。反して、サクサク進む劇場版は機械の身体を手に入れたい鉄郎の成長物語になっている。これはこれで楽しめた。ハットにマント姿の鉄郎に戦士の銃、メーテル、車掌さんの懐かしい面々、さらにキャプテンハーロック、エメラルダスの登場が気持ちをアゲてくれる。機械の身体で永遠の命を手に入れるなんて、夢の様な話だが、現代ではAI、医療が進化し、人口的な身体の一部が埋め込まれたり、付けられたりしている。近未来では機械の身体もあり得そうで、ちびっこの時に観たアニメが現実になるワクワクがあり、時の流れと、自身の老いが重なり、なんか胸にくる。地球と宇宙での物語でスケールが大きいのも魅力だったし、鉄郎とメーテルのキスも印象的。口と口のキスはちびっこにはドキドキものだった。あ〜、恥ずかしい〜!個人的にはゴダイゴの主題歌の歌詞がこの物語にドンピシャでメロディも最高。いまだに聴いたりするくらい影響を受けた。良い楽曲は色あせないんだね~。物語、楽曲ともに充分楽しめる作品だった。なんかいい時間を過ごせて良かったな~。