ニクガタナ

隠し砦の三悪人のニクガタナのレビュー・感想・評価

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)
3.5
戦国時代、二人の百姓が敗国の侍大将に組みされて世継ぎの姫と軍用金を運び、同盟国に逃亡計って敵国を突破する冒険活劇。2020年最終鑑賞作はずっと観たかった黒澤明の名作時代劇エンタメに。序盤のエキストラ大量導入した捕虜暴動シーンがすごい。どこで撮ってるやらどえらい迫力。うーん姫のメイクと台詞芝居がいただけないなぁ。主役だと思ってた三船敏郎は精悍ながら、短パンと長靴下的な間抜けな衣装も相まってなんか魅力に欠ける。見せ場の槍での決闘もイマイチ盛り上がらず。スターウォーズに影響を与えたとされる太平と又七百姓二人の情けないヘタレキャラが愉快で彼らこそ主役。太平の方が憎めない見た目から好き。二人の会話が大変聞き取りづらく残念。金二百貫を運ぶ道中、欲をかいて窮地に陥ったり、機転で挽回したり、緊張状況と笑えるシーンの繰り返しで見飽きず面白い。観終わってタイトルに違和感。百姓二人は欲は深いが悪人?彼らなんら悪いことはしてないと思うけど?
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