輪

Laundry ランドリーの輪のレビュー・感想・評価

Laundry ランドリー(2001年製作の映画)
-
人生の落とし穴めいた、不思議な
挫折のポケットに入ってしまう時期って
誰にでもある。

が…
不安や怒り、寂しさなど
精神的な不調から
水絵がお店の物を盗ってしまうのは
やっぱり人格の問題。とても危うい。
盗癖って、ない人には絶対に無い。
(飢えてもやらない)

テルは脳に障害を持っているけれど、
絶対に「盗む」という行為はしない。
「悪いこと」という見極めが付いている。
育ててくれたおばあちゃんが、
しっかり教えたのだろうな。

不器用な2人を描きつつ、対照的。


幸せな暮らしを2人で始めた矢先、
水絵がテルと離ればなれに
なるようなことをしてしまったのは、
弱さからでしかない。
少し苛々してしまった。
どうしても共感できず。

自分から幸せを手放すことを
してしまう人がいる。
幸せになるのが怖いのかもしれない。

水絵は、物凄く臆病な人だと思う。
実家での様子を見ると、
それほど母や妹との関係性が
劣悪なわけでもなく…。
ちょっとした恋愛のつまずきで、
どうして犯罪に走るのか。
やっぱり少し、もやもやしてしまう。
輪