千年女優

フィフス・エレメントの千年女優のレビュー・感想・評価

フィフス・エレメント(1997年製作の映画)
3.5
西暦2263年、全てを飲み込む巨大な生きるものの出現に慄く統一宇宙連邦。古い伝承から地球に眠っていた世界を救う「フィフス・エレメント」で救世主を呼び寄せるも悪の手により撃墜。残った腕から再生された女性リー・ルーが、パニックで逃走後に地球のタクシー運転手のコーベンと出逢って地球存続の戦いに臨む様を描いたSF映画です。

『ニキータ』や『レオン』を成功させたフランス人監督のリュック・ベッソンが元来志していた娯楽大作として学生時代から夢想していた物語を映画化した97年公開作品で、完成度には賛否両論がありつつもブルース・ウィリスと本作が出世作となったミラ・ジョヴォヴィッチが演じる世界観が観客に受けて2.6億ドルの興行収入を記録しました。

舞台は変えても物語は停滞する男性の前に魅力的なな女性が現れる、相変わらずのベッソン流マニック・ピクシー・ドリーム・ガールもので、その起源の通りいかにも中高生の男の子が夢に見そうな子供じみたものです。それでもそれまでのハードボイルドものと比べればSFとの親和性は高く、ガジェットも含めヘタウマな魅力のある一作です。
千年女優

千年女優