昭和15年生まれの父が最近、精神的に不安定だ。ここ3〜4ヶ月の間にそれは急にきた。
来年の4月には80歳。
激動の昭和を生きてきた父の悩める姿を見て、励ましながらも、
わたし自身が父性に触れたい欲求が高まってしまった。
そんな時、極上の映画は優しく微笑み包み込んでくれる。
『砂の器』
むかし観た記憶は薄れつつあったけれど、
もとめる何かがあるような気がした。
昭和の町が醸し出す懐かしい匂い
亡き名優の方々が生き生きとそこに生きている。
勢いのある生のエネルギー
飄々とした余裕と余白のある演技
なぜだか涙が次から次から溢れてくる。
素晴らしい映画は人生に欠かせない。
いつも隣にあり私たちを励ましてくれる。
父性に満たされて『完』
よし!また頑張れる!