saya

バタフライ・エフェクト3/最後の選択のsayaのレビュー・感想・評価

3.0
時空移動できる能力で未解決事件の捜査に協力してきた主人公が、かつて自分の恋人が殺された事件の再調査を依頼されて、過去を変えないルールを破ったせいで同一犯による連続殺人事件に変わってしまう物語です。
前作までのタイムリープ能力とは大きな違いがあり、低体温状態で日時と場所を念じれば自分の記憶に存在しない瞬間にも移動できるようです。
前作の主人公も頭は決して良くなかったのですが、絶望的に知能レベルが低い今作の主人公に比べれば可愛いものでした。
事件前の現場に時空移動すれば犯人と間違われる危険性があるのに、現場にあるものを素手で触れる無神経さにクラクラしますよ。
過去改変後の記憶は追加されないので、何が変わってしまったのか慎重に現状を把握してから動くべきなのに、警察から疑われるのもお構いなしで無鉄砲な行動を繰り返すのが本当にイライラしました。
能力について相談できる教授が側にいてもこれだけ失敗するのですから、バタフライ効果じゃなくて主人公の頭の悪さが招いた人災ですよ。
最後の選択をするのもけっこうですが、同じ過去に繰り返し飛ぶと脳がやられる設定はどこにいったのでしょうか。
連続殺人事件の真犯人については候補者が限られてしまうので察しもつくと思いますが、被害者たちが殺された理由や発想は面白かったです。
間柄以前の問題として、鼻水垂らしている人からキスはされたくないですよね。
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