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男性と女性のhkのレビュー・感想・評価

男性と女性(1919年製作の映画)
3.8
なかなか示唆に富む映画だった。

裕福な生活を送る貴族への皮肉。本来生きていくために必要なことを忘れている。生きるか死ぬかの不安からは程遠いところにいる。無人島での暮らしでの貴族は、なんと無力か。

身分や地位は特定の時代の特定の環境下におけるもので、時代や環境が異なれば何の役にも立たない。ピンチになった時に、その人の真価が現れる。

ラストシーンは、「見かけや身分、地位に惑わされるな。あなたはそれでよいのか?」という問い掛けがされているかのよう。

グロリア・スワンソン。気の強い貴族と無人島での女性らしい仕草。そのギャップと演技力に見入ってしまった。

記録22
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