Sankawa7

転校生のSankawa7のレビュー・感想・評価

転校生(1982年製作の映画)
4.0
WOWOW

かつては地上波で普通にやってたけど今となっては当時17歳の小林聡美のヌードとか、性暴力になるような男子生徒のイタズラ、中学生に酒勧めるオヤジども、などなど完全ポリコレアウトな感じ😅だが、当時の同世代人としては何とも言えぬ郷愁を覚える。

大林宣彦監督の尾道三部作の1作目で、全て尾道が舞台、尾美としのりが全てに登場、ヒロインは作品毎に違うが、本作には金八先生第一期で3枚目のおちゃらけ女子と云うシリーズの伝統の元祖になった小林聡美のヒロイン役起用は驚きだった。

当時の友人達の感想で決して美少女役では無かった小林聡美が転校生ではめちゃめちゃ可愛い‼️と口を揃えて言っていたのを思い出す。

「時をかける少女」と「さびしんぼう」のヒロインだった原田知世と富田靖子はガチアイドルだったのでより「転校生」の小林聡美が際立つ。

美少女役は寧ろ、友達役の柿崎澄子と林優枝だけど、林優枝は2007年のセルフリメイクにも登場してる。
それぞれ、4年3組の旗と1年B組新八先生に出てたな‼️
男子生徒にも金八先生やスクールウォーズで見た面々、しょこたんぱぱの中川勝彦まででてる当時の青春ドラマの常連たち、ホントに懐かしい。

トロイメライやG線上のアリアの使い方が秀逸なリズム。

入れ替わった2人の演技は歩き方や顔まで変わる完成度、2人とも今でも活躍してるのも納得だ。
良いキャスティングしたよね。

入れ替わってない時のシーンは基本モノクロなのがなんとも情感的で良い。

性的なコンテクストが強くなければもっと評価されてたかもしれないが、それが無ければ転校生ではないとも思う。

セリフリメイクでもNUDEこそぼかしてたけど、性的なコンテクストは残したままだったので大林宣彦監督の拘りを感じる

さよならわたし、さよなら俺、

名セリフ‼️
Sankawa7

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