なまくらウォッチメン

預言者のなまくらウォッチメンのレビュー・感想・評価

預言者(2009年製作の映画)
4.2
監獄版『ゴッドファーザー』的な渇いたフレンチノワール
何の力も知恵もないアラブ系の青年が、人種・宗教・組織間対立が渦巻く監獄内で実直さと頭脳、そして祝福を武器に成り上がっていく
コルシカ系マフィアの凋落と主人公が漸く手にした平穏に陰が差し掛かるラストが良かった

「祝福」と分かりやすく形容したが、もっと霊感的なものをリアリズムに徹して描いていたので、正直『預言者』というタイトルに関してはイマイチ掴みきれていないな
勉強不足