ずっと観たかったやつ。
なんでこれが最初で最後の長編なんだろう。勿体無いな。
ワンダが助手席からずっと後ろを眺めてるのが印象的だった。流れに任せて事がどんどん過ぎていくけど、当の本人はそれの実感がなくてずっと過去を眺めてる。女だからなんだかんだ生きてるって事実が彼女を無にしてるようだった。バーで話しかけられた時の「またかよ…」って対応とか。
なんでオッケーしちゃうんだろうなと思うけど、なんとなく気持ちはわかる。アイデンティティを消して世の中の需要になり済ます方が楽そうだし。いつの時代もそんな人はいて、気づいてすらいない人もいる。
監督も脚本も主演もしたローデンの自由に対する意思と作り話のような現実記録。観れて幸せ。
ラストの顔が記憶に残る。
どの表情も素敵。