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モナリザ・スマイルのmichiのレビュー・感想・評価

モナリザ・スマイル(2003年製作の映画)
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女性の幸せとは?と考える作品。
夫を支えることこそが女性の勤めで幸せという考えは、当時はどれくらいの人が心から納得してしたんだろう。一方で、現代でキャリアを捨てて家庭に専念したい女性はどれだけ世間に受け入れられるんだろう。そんなことを考えます。
どっちが正しいとかはなくて、ただ、本人が「こう生きたい」という思いが尊重される世界であって欲しいと思います。

秀才が集まる保守的な女子大に、リベラルな美術講師が「ここを変える」と意気込んで赴任してきます。

どんな時に観るかで全く違う印象を受ける。
初めて観た学生の時は、舞台となるゴリゴリの保守的な大学が衝撃的だったのと同時に、ワトソン先生はそこで自分の価値観を押し付けようとしているだけに見えた。

いろんなライフイベントを経験してから観ると、学生たちの人生の選び方に涙が溢れた。
今、一番共感するのは、意外にもキャリアの道を開きながら家庭に専念することを決めたジェーン。結果はどうであれ、「自分で決める」っていうことが大切なんだよな。意志の強さに感動した。
ワトソン先生の恋愛エピソードはなんか余計かな。

保守的とはいいながらも、鮮やかなドレス、賑やかなパーティーなど、映る世界が煌びやか。
学生たちの表情にも華があって素敵です。みんな幸せになってもらいたい!
一人一人得たものは違うと思うけれど、希望に溢れた「ひまわり」の絵で溢れるシーンは心に残ります。
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