アーリー

ワールド・オブ・ライズのアーリーのレビュー・感想・評価

ワールド・オブ・ライズ(2008年製作の映画)
3.6
2023.9.9

リドリー作品に初のディカプリオ。脇を固めるのはお馴染みになったラッセル・クロウと、ヅラを被ったマーク・ストロング。
CIA職員によるテロとの戦いを描く。

スパイもの並みに各地を飛び回り、計画を練り、敵と味方を欺き、欺かれる。イスラム関係のお話は「キングダム・オブ・ヘブン」以来かな。どうしてもこの手の作品は身構えながら観てしまう。どちらが正義で、どちらが悪なのか。解決するには根深すぎるし、アメリカ万歳として観たくもないし、かと言ってテロは絶対に許せない。この題材を扱う以上、何をどう頑張っても作品としてマジに楽しめてない。

色々な展開があって、かなりテンポが良く、アクションシーンとその他のシーンのメリハリも効いてて飽きない作品作り。恋愛を混ぜ込んだのがちょっと商業的な思惑を感じて残念。フィクションとして振り切ったのはある意味良かったんかもしれん。架空のテロ組織をでっち上げるとか面白い展開やったし。ただただサディキさんが可哀想やけど。
現場のディカプリオと安全な場所のラッセル・クロウの対比。利用するものされるもの。なんでこんなにもディカプリオは彼を信じてたのか。

スパイものとして緊張感のある作りになっている。テロ関係のフィクションにしては、ちょっとリアル寄りの設定すぎたから、正面から楽しめなかった。
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