ゴン吉

ワールド・オブ・ライズのゴン吉のレビュー・感想・評価

ワールド・オブ・ライズ(2008年製作の映画)
4.0
テロリストに立ち向かうCIA工作員の奮闘を描いたアクション作品。
リドリー・スコットが監督を務め、レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウが共演。 

中東で現場に潜入して命懸けで体を張って捜査するCIA工作員(レオナルド・ディカプリオ)と、安全なアメリカで現地の上空を飛んでいるドローンからの映像を見ながら指示を出す上司の局員(ラッセル・クロウ)が、テロ組織のリーダーの居場所を突き止めるために、架空のテロ組織をでっちあげて一般市民であるアンマンの建築家をテロリストに見せかけて囮にして、テロ組織に挑む....

リドリー・スコット監督作品らしく緊迫したリアルなシーンが続く。
対テロ活動とはいえ、保護を約束した捜査協力者を見捨てたり、テロとは無関係な一般市民を囮にして見殺しにしたり、アメリカのやりたい放題。
上司のCIA局員に象徴されるようにアメリカの傲慢さとアメリカが「ウソ」をつく国であることが描かれている。
無人偵察機ドローンによる監視カメラの映像が極めて鮮明で、アメリカによる監視が不気味です。
我々も知らないうちにCIAによってテロリストにでっち上げられて殺されるかもしれない恐怖を描いている。
アメリカが恐ろしい国であることを再認識せずにはいられない。
価値観が異なる二人の工作員の活躍が見どころで、ラストで高級料理で新鮮な寿司と現地市場の野菜の対比が興味深い。
「あいつはもういい 好きにさせとけ」 

2024.3 テレ東で鑑賞(午後ロード・吹替・久保喜昭 訳)
2021.5 テレ東で鑑賞(午後ロード・吹替)
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