【肉棒バカ一代/完結編】
実在の大物(モノもね)ポルノ男優ジョン・ホームズが関わり4人が死亡したという「ワンダーランド殺人事件」を追ったいわば再現ドラマ。『ブギーナイツ』の終盤付近をクローズアップしたような展開ですね。
…えー、退屈でした。
いわゆる「羅生門形式」で、真実を何となくボカしているせいもありますが、演出が登場人物の表層をなぞってばかり。そもそもが腐った連中が腐るだけの話ですから、勝手に腐っててください、としか言いようがないのです。
肝心のジョン役、ヴァル・キルマーが見事に精彩なくしょぼいのが致命的。これなら誰が演じてもよかった気がする。
逆に、恋人役ケイト・ボスワースの魅力を再発見できたのは収穫でした。本作の後、ラズベリー最低女優賞ノミネートとなったロイス・レーン役なんかよりずうっとキュート。
バカだけど、世間知らずの女の子だから仕方ないよね…とどうにも共感してしまうのでした。
あと、片足ダークサイドに突っ込んだレイア姫と、もーいかにもビッチな役でパリス・ヒルトンが登場するところが笑えました。
ワンダーランド殺人事件に興味が持てるか、『ブギーナイツ』とセットでみるか、という辺りが楽しむための活路かなあ、と思います。
<2014.5.1 記>