くりふ

ワンダーランドのくりふのレビュー・感想・評価

ワンダーランド(2003年製作の映画)
2.5
【肉棒バカ一代/完結編】

実在の大物(モノもね)ポルノ男優ジョン・ホームズが関わり4人が死亡したという「ワンダーランド殺人事件」を追ったいわば再現ドラマ。『ブギーナイツ』の終盤付近をクローズアップしたような展開ですね。

…えー、退屈でした。

いわゆる「羅生門形式」で、真実を何となくボカしているせいもありますが、演出が登場人物の表層をなぞってばかり。そもそもが腐った連中が腐るだけの話ですから、勝手に腐っててください、としか言いようがないのです。

肝心のジョン役、ヴァル・キルマーが見事に精彩なくしょぼいのが致命的。これなら誰が演じてもよかった気がする。

逆に、恋人役ケイト・ボスワースの魅力を再発見できたのは収穫でした。本作の後、ラズベリー最低女優賞ノミネートとなったロイス・レーン役なんかよりずうっとキュート。

バカだけど、世間知らずの女の子だから仕方ないよね…とどうにも共感してしまうのでした。

あと、片足ダークサイドに突っ込んだレイア姫と、もーいかにもビッチな役でパリス・ヒルトンが登場するところが笑えました。

ワンダーランド殺人事件に興味が持てるか、『ブギーナイツ』とセットでみるか、という辺りが楽しむための活路かなあ、と思います。

<2014.5.1 記>
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