淀川長治さんの『シネマパラダイスⅠ』を読んでたら、チャップリン『黄金狂時代』の舞台・アラスカ黄金発見から約50年遡るカリフォルニアのゴールドラッシュを舞台にした代表作とあって、興味をひかれた。
山並みをバックに幌馬車のキャラバンが雄大な平原を移動していく映像は壮観。馬や家畜の群れとともに西へ西への大家族の移動であり、ロードムービー的な雰囲気もある。
立ちはだかる川を渡る馬車、先住民との戦い、雪の中の前進、人々の欲望が障壁となるが、最後は目指す定住地オレゴンでラブストーリーも完結する。
そもそもイギリスから新たな土地を目指して渡ってきた移住民であるアメリカ人の血がどんな人々で受け継がれてきたかが感じられる。
ヒーローは出てきませんが、古き良き時代を感じられる作品です。
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