ジャイロ

用心棒のジャイロのレビュー・感想・評価

用心棒(1961年製作の映画)
4.0
とんでもねえ用心棒がいたもんだ

風が吹けば桶屋が儲かるのが常ですが、この宿場では、風が吹くと儲かるのは棺桶屋になります。なるほど

なんか初期の水戸黄門に出てくるエピソードみたい。ほのぼの観てたのですが、仲代達矢が出てきたあたりから雲行きが怪しくなってきます。丑も寅も猪も、みんな呑気に見ていられたのですが、兎だけは違う。この兎、できる‥‥

そしてこの用心棒

一言で言うと

曲者

なかなか思惑通りにいかなくて気を揉みますが、追い詰められてからが本領発揮。肌がひりつくような展開になります

特にラストのあの構図

砂塵舞う宿場のど真ん中

吊るされた人間を手前に引いての対峙する侍一人とやくざもの

唸った

銃は剣より強し

延ばしに延ばしたこの瞬間

互いの射程距離まであとわずか

果たして勝ち目はあるのか

固唾を呑んで見守る中

「近寄るんじゃねえ」

鳴り響く銃声

まるで西部劇みたいだ

痛快娯楽作品

面白かったです

ps
ジャイアント馬場さんではなく羅生門さん