メイマーツインズ

用心棒のメイマーツインズのレビュー・感想・評価

用心棒(1961年製作の映画)
4.0
【名作を観ようシリーズNo.77】

”七人の侍〟に並ぶ黒澤明監督の代表作でもあり、世界の”クロサワ〟”ミフネ〟の名声を確固たるものにした娯楽時代劇。
”荒野の用心棒〟”ラストマン・スタンディング〟とリメイクされ、ケビン・コスナーの”ボディガード〟でもオマージュされている世界的名作。長年ずっと気になっていた作品で、U-NEXTで初鑑賞。

脚本は荒削りな感じで物語にリアリティはないけど、娯楽映画として観るなら全く気にならない。
やはり黒澤明監督の演出には目を見張るものがある。特に主人公・三十郎が女を救出する場面は緊迫感に包まれて体に力が入り、三十郎が大男に拷問される場面の迫力に心が縮みこむような感覚…
さすがの演出だ!
そして、黒澤明の圧倒的演出に応える三船敏郎の圧倒的演技!
今でも世界が畏敬し続ける、日本が誇る2人の巨人ここにあり!

三船敏郎の存在感、そして個性的な登場人物と黒澤明の演出力が噛み合い、60年経った今でも色褪せない魅力的な娯楽映画になっている。
続編的作品の”椿 三十郎〟も気になるなぁ…

西川美和監督の”素晴らしき世界〟から始まった日本映画を観たい気分モード。
初鑑賞の駄作も数本あったけど、日本映画の魅力を十分に堪能することができた。観たい洋画も溜まってきたし、63本観たようだから、キリよくあと7本で日本映画は一旦落ち着こう。
小津安二郎監督の名作”東京物語〟は是非この機会に観ておきたい。
締めは西川美和監督の代表作”ゆれる〟の再鑑賞に決めている。
あと5本何を観ようかな…🤔