いかえもん

病院へ行こうのいかえもんのレビュー・感想・評価

病院へ行こう(1990年製作の映画)
3.6
今、BSで再放送している「太平記」にはまってるんですよ。足利尊氏を真田広之、そのお父さんを緒形拳がやってて、ワタシ的に最高のキャストで、毎週楽しみで楽しみで…。
それで、真田広之の作品をまたちょっと掘り起こしてみようと思って、こちら。
ちょうど、太平記と同じころに作られた、病院を舞台にしたコメディ映画です。昔に見て結構面白かった記憶があったんですが、大地康雄さん出てたのすっかり忘れてて、太平記ではこのお二人は尊氏とその従者右馬助なんですよ。それがこの映画では、間男が大地康雄でその浮気された亭主が真田広之という役どころ。亭主が帰ってきたら家に間男がいて、取っ組み合いになり、階段から転げ落ちて二人仲良く入院ってとこから話が始まります。

真田広之の役は、これを世の中では軽薄な男と言います、という感じのバブリーな広告代理店のサラリーマンで、仕事に女遊びにとお盛んな毎日。あのラストサムライでトム・クルーズが嫉妬したというかっこよさからはかけ離れた感じです。いや、まあ見た目はかっこいいですよ、もちろん。あと、最初の階段落ちのシーンはさすがです!すごいです!

で、入院先の、成績ビリで寄付金トップで医大に入ったという新米研修医を薬師丸ひろ子ちゃん(あえてちゃん付けにしたいくらいかわいい)がやっています。このひろ子ちゃんの注射打つときの「だっ、だいじょぉぶですよぉ~…」っていう全然大丈夫じゃないやん!っていう声がとてもツボでした。それと、手術の恐怖に耐える真田広之が歌うサザエさんの歌も、最高でした。その他もろもろ、コメディ映画なので、何も考えずに笑って見られます。まあ、古臭いと言えば古臭いけど、バブル期の明るい日本がそこにあったな…としみじみ思いました。

そうそう、売れる前の豊川悦司と大杉連が出てて、それもびっくりしました。
あとは、真田広之がこんなに脱いでいいんでしょうか?というくらい脱いでるシーンが多くて、…楽しかったです!!(なんだそのオチは)